レンタルサーバーの機能や性能を確認すると、「転送量」という言葉を見かけることがあるかと思います。
この転送量とは一体何を意味するものなのかご存知ですか?
正しく理解されていなかったり、誤解されている方も多い「転送量」について、今回は詳しく見ていきたいと思います。
転送量とは?
まず転送量とは何かと言うと、サーバークライアント間のデータ送受信合計サイズになります。
分かりやすく説明すると、パソコンでWEBサイトを閲覧する場合、まずクライアント(パソコン)からサーバーにリクエストが送信されます。
サーバーは、受け取ったリクエストに応じて該当するWEBサイトのデータを、クライアントに送信します。
これらの、サーバーとクライアント間で行うデータの送受信合計サイズのことを転送量と言います。
また、転送量には、メールの送信データの容量や、FTPでのファイル転送(アップロード・ダウンロード)サイズも含まれます。
転送量の上限を超えると制限される
転送量は、送受信されるデータサイズが大きければ大きいほど増えることになります。
送受信されるデータの主なものとしては、HTMLファイルや画像・動画・音楽ファイルなどです。
テキストのみのページよりも、画像がたくさん掲載されたページの方が、転送量は増えることになります。
また、サイトへのアクセス数が増えると、その分転送量が増えます。
ほとんどのサーバー会社では、一日の転送量の目安を設定しており、この目安の転送量を超えると制限をされる場合があります。
どれくらいのアクセス数に耐えられるのか算出方法
1ページのサイズが100KBで、転送量が20GB/月だった場合、どれくらいのアクセスに耐えることができるのか算出してみましょう。
算出する方法は以下のようになります。
1ページのサイズが100KBで、転送量が20GB/月だと、月におよそ200,000アクセスに耐えられるということです。
1日のアクセス数(一か月の日数を30日とした場合)を求めるには、以下のようにしてあげればOKです。
転送量無制限の落とし穴
レンタルサーバー会社によっては、転送量無制限としているところもあります。
しかし、ここで注意して頂きたいのは、転送量無制限だからといって、いくら使っても良いということではなく、「明確な制限はありませんよ」という意味合いで無制限と表現されていることがほとんどだということです。
そのため、転送量無制限と表記されていたとしても、極端にアクセス数が多いサイトの場合、追加料金を請求されたり、上位プランへの移動を勧められたりする可能性があります。
転送量に余裕のあるレンタルサーバー
転送量無制限の落とし穴のことを考えると、逆に転送量上限がしっかりと設定されていて、その上限に余裕のあるサーバーが使いやすいと言えるかもしれません。
転送量上限に余裕があっておすすめなのが、以下のレンタルサーバーです。
【さくらのレンタルサーバ>】:転送量無制限
【エックスサーバー】:転送量無制限
【wpX Speed】:転送量400GB
【ヘテムル】:転送量160GB
いずれも、個人向けのレンタルサーバーの中では転送量上限が高めに設定されているので、どのような利用目的であっても、ある程度は対応できるかと思います。
転送量無制限のおすすめレンタルサーバー
転送量無制限のおすすめレンタルサーバーはABLENET(エイブルネット)です。
ABLENETは、共用サーバーの中で最も転送量に余裕のあるサーバーだと言えるでしょう。
転送量無制限を最大のアピールポイントとしているだけあって、月間10TB(テラバイト)以上の転送量となっても問題無いという実績を長年残しています。
なんと、過去には50TBを超えた強者がいたこともあったそうです。
そのため、他のレンタルサーバーで転送量オーバーによって追い出されてしまった人や、超大量アクセスが集まるサイトを運営している人は、是非とも使いたいサーバーです。
転送量が極端に多いなら専用サーバーを使う手も!
転送量が極端に多いといった場合には専用サーバーを使うといいでしょう。
共用サーバーだと転送量の多い他のユーザーがいると、その影響を受けてしまうことがありますが、専用サーバーであれば、他の利用者の影響を受けることが無いので安心して快適に利用できます。
おすすめの専用サーバーは、「カゴヤ」が低価格で高品質なのでおすすめです。