サーバーとは、Webサーバやメールサーバ等のソフトウェアが入ったコンピューターのことを言います。
主な役割としては、パソコンやスマートフォン(※クライアントと呼ばれる)からのリクエストに応じて、情報を提供するものになります。
パソコンとは何が違うの?
サーバーは、必要となるソフトウェアを入れて使うという意味では、通常のパソコンと大差はありません。
では何が違うのかと言うと、サーバーは複数の端末からアクセスされることを想定して作られていますので、多数のアクセスにも耐えうることができます。
そのため、複数のアクセスがあっても、極端に動作が遅くなる等の不具合が起きないようになっています。
細かく言うと、使用するCPUのブランドがPCとは違っていたり、長時間の使用にも耐えられるメモリが使われていたりします。
OSは、通常のパソコンでは「WindowsXP」や「Windows10」などが使われていると思いますが、サーバーでは同時アクセスやデータ共有などに特化した、「Linux」や「Unix」などのOSが使われています。
ハードディスクに関しては、データ紛失のリスクに備えて、ハードディスクを2つ用意(1つはバックアップ用)する、ミラーリングという技術が用いられたりします。
サーバーは主にどんなことに使われるの?
サーバーを使うことで、ホームページ(ブログ含む)の公開をすることができます。
自分の趣味のサイトやブログを全世界に向けて発信できます。
個人のサイトだけでなく、企業サイトや通販サイトなどにも利用されます。
ホームページの公開以外にも様々な使用用途があります。メールサーバーとしての役割や、
代表的なもので言えば、会社の社員全員分のメールアドレスを作成したり、メーリングリストを作成して、メールを一斉送信するメールサーバーとしての役割や、複数端末からアクセスできる、共有フォルダにファイルを設置して、データの一元管理を行うファイルサーバーとしての役割などがあります。
レンタルサーバーにはどんな種類があるの?
一般的に使われるサーバーと言えば、レンタルサーバーだと思います。
このレンタルサーバーにはいくつか種類に分けることができます。
共用サーバー
一つのサーバーを複数のユーザーで共有して利用するサーバーです。
サーバーの維持や管理は、サーバーを提供している会社が行ってくれるので、知識や技術が無くても問題なく利用できます。
また、複数のユーザーで共有することになるので、値段が安くなるというメリットもあります。
ただし、ほかのユーザーと共有している分、ほかのユーザーの影響を受けやすかったり(表示が遅くなる等)、好きなOSやアプリケーションを自由にインストールしてカスタマイズすることはできません。
専用サーバー(root有り)
1つのサーバーを一人のユーザーが独占的に使えるサーバーです。
サーバーの容量を独り占めでき、ほかのユーザーの影響を受けることもありません。
「root有り」とは、サーバーの管理者権限を与えられるといった意味ですので、
自分の使いたいOSやアプリケーションを、好きなようにインストールしてスタマイズできます。
ただし、サーバーの維持や管理を自分でやることになるので、知識や技術が必要になってきます。
専用サーバー(root無し)
上記で紹介した専用サーバーの、管理者権限を与えられないサービスになります。
管理者権限が与えられていないので、自分の使いたいOSやアプリケーションを、好きなようにインストールしてスタマイズすることができません。
ただし、サーバーの維持や管理は、サーバーを提供している会社が行ってくれるので、専門的知識や技術が無くても問題なく利用することができるといったメリットがあります。
そのため、初心者でも安心して利用できます。
VPSサーバー
仮想化されたサーバー環境をレンタルするサービスです。
1台のサーバーを複数ユーザーで共有して利用するのですが、仮想的に専用サーバーのような性能や自由度を実現させたサービスです。
専用サーバーよりも低コストで、専用サーバー並みのリソースを確保することができます。
サーバーの維持や管理は、自分で行う必要があるので、専門的知識や技術が必要になってきます。
初心者がいきなり手を出すようなことは、避けておいた方が無難です。