ドメインには色々な種類があり、価格も様々です。
中には「1円~」取得可能な格安のドメインも存在します。
WEBサービスを運営するうえで、出来るだけコストを抑えたいところですが、安いという理由だけでドメインを取得しない方が良いでしょう。それはなぜか?今回は安いドメインのデメリットについて解説します。
「1円~」取得可能?安いドメインにはどんなものがある?
メジャーなドメインといえば、「.com」「.net」「.jp」などがありますね。
「.com」は取得するのにおよそ「760円」前後、「.net」はおよそ「1,160円」前後、「.jp」はおよそ「2,340円」前後の料金がかかります。
しかし以下のように、非常に安い料金で取得できるドメインが存在します。
.tokyo | 約149円 |
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.club | 約99円 |
.fun | 約9円 |
.xyz | 約25円 |
.site | 約50円 |
.work | 約1円 |
あまり見慣れないドメインかもしれませんが、「.com」などの一般的なドメインと比べると、格安な料金設定であることが分かります。
1ドメインにおけるコストを抑えることが出来るので、サイトの量産にも適していると言えますね。
安いドメインには裏が?デメリットや注意点は?
しかし安いドメインには裏があるのです。デメリットや注意点を紹介します。
更新料が高い
ドメインは一度取得すれば一生保有し続けられるものではなく、一定の期間(基本は1年)ごとに更新をし続けなければなりません。
ドメインの更新料は、ドメイン取得料金よりも高い場合がほとんどです。
例えば、「.site」ドメインは、「50円」前後で取得できますが、更新料は「3,980円」前後となっています。
そのため、ドメインを取得する時は、ドメイン取得料金だけを見るのではなく、更新料もしっかりチェックしておく必要があります。
ドメインを更新しないと、そのドメインを使用する権利が失われてしまい、別の人にそのドメインを使用する権利が奪われてしまう可能性もあるので要注意です。
ドメインの信頼度を下げる可能性がある
「.xyz」や「.fun」といったドメインはあまり見慣れていないため、URLを見た時に違和感を感じやすいです。
そのため、「.com」「.net」「.jp」などのメジャードメインと比べると、サイトの信頼度を下げてしまう可能性が高いです。
サイトの信頼度が低いと、SEOの評価を下げてしまう可能性もありますし、仮に上位表示できたとしても、検索ユーザーに怪しいサイトだと判断されてクリックされない可能性もあります。
ドメインのイメージが限定的になる
安いドメインは、イメージが限定的になってしまうというのもデメリットの一つです。
例えば、「.work」ドメインは、仕事や従業員といった意味があるので、求人サイトや働き方のサイトといったイメージが出来てしまいます。
「.club」ドメインは、会員制クラブやスポーツクラブ・部活のサイトといったイメージが出来てしまいますね。
こうしたイメージに合致するサイトを作成するのであれば良いかもしれませんが、汎用性が無いため一般的なブログなどには向かないと言えるでしょう。
ドメインはどこで取得するのが安い?
ドメインはどこで取得しても同じというわけではありません。大きな差があるわけではありませんが、ドメイン事業者によって価格などが異なります。
ここではおすすめの格安ドメイン事業者を紹介します。
お名前.com
お名前.comは、国内で最も利用されている、最大手のドメイン取得サービス会社です。
ドメイン取得・更新料金は全体的に安い料金設定になっています。キャンペーンも随時実施しており、さらに割引になるケースも多いです。
24時間の無料電話サポートもあるので、初めてドメインを取得・運用する方でも安心です。
また、レンタルサーバーの「お名前comレンタルサーバー」を利用すると、特典として「.com」や「.jp」といったメジャードメインも1つだけ1円で取得することが出来ます。
[公式サイト] https://www.onamae.com/
ムームードメイン
ムームードメインは、ドメイン取得料金がどこよりも安いと評判の人気ドメイン取得サービス会社です。
レンタルサーバーサービスの「ヘテムル」や「ロリポップ!」の初期費用が無料または割引などの特典を受けることが出来ます。
[公式サイト] https://muumuu-domain.com/
スタードメイン
スタードメインは、ドメイン更新料金が安めに設定されているのが特徴のドメイン取得サービス会社です。
また、ドメインの取得・更新・移管をするたびにネットオウルポイントが貯まります。貯まったポイントは、1ポイント=1円として、同社が運営する「スターサーバー」などのサービスの支払いに利用することが出来ます。
[公式サイト] https://www.star-domain.jp/
まとめ
安いドメインのデメリットや注意点などについて紹介しました。
基本的にどのドメインを選んでも、そう変わりはしないので、自分の好きなドメインを選べば良いのですが、個人サイトであれば「.com」や「.net」、「.jp」 などのメジャーなドメインを選ぶのが無難でしょう。法人サイトであれば、法人・組織団体しか取得することが出来ない「.co.jp」または「.ne.jp」ドメインを選ぶべきでしょう。
安いドメインは、一時的にペラサイトを量産したいといった場合には向いているかもしれませんが、メインサイトとして長期的に運用したいといった場合にはあまりおすすめしません。たった数百円ケチったばっかりに、サイトの信用度を失ってしまう可能性があるというのは、非常に勿体ないことだと思います。
また、2年目以降の更新費用についても、しっかりと注意するようにしてください。